アンドリューNDR114


ロビン・ウィリアムズ/エンベス・ディビッツ/サム・ニール


<あらすじ>
近未来。お手伝いロボットとしてマーティン家にやって来たNDR114。マーティン家の人々はそのロボットにアンドリューという名前をつける。
アンドリューがロボットにはないはずの「感情」を持っていることに気付いたマーティン氏は彼を人間として扱い、彼に教育を与え始める。マーティン氏の教育により、アンドリューには自我が芽生え、自由を求め始める。そしてお手伝いロボットと人間という支配的な関係を断ち切り、人間として人々と接したいと思うようになり、マーティン家を出て一人で生活し始める。
やがて姿も本物の人間のようにアップグレードしたアンドリューはマーティン家の孫娘、ポーシャと愛し合うように。ポーシャと愛し合うようになったアンドリューは法的にも人間として認められたいと思うようになります。しかしそんな彼を人間は人間として認められないというのです。
感情を持ち、触角・嗅覚・味覚などの感覚を持ち、人工ではあるものの臓器まで持っている彼を人間として認めないという最大の理由は、「死なないこと」。
―人間になろうとしたロボットの物語。



人間、命をテーマに扱っている作品だけに空気が重たい映画になってしまいそうですが、この映画は笑いと感動が上手くまとめられているように感じました。

おかしかったのはマーティン氏がアンドリューにジョークを教えるシーン。マーティン氏の言い放つジョークにロボットらしい真面目な返答をしてしまい、それに困ってしまうマーティン氏。そんな二人が凄くおかしかったです。その後アンドリューが家族にジョークを言うんですが、それを楽しそうに見ているマーティン氏。アンドリューに対して父親のような感情も持っていたんでしょうか。それにしても、ジョーク自体はちょっと私には意味不明だったような・・・(苦笑)

それから、アンドリューの顔を作っていくところも面白かったですね。人工皮膚のような物質を骨格にべた〜っとくっつけてこねるこねる・・・(笑)。

あのロボットの中には実際にロビン・ウィリアムズが入ってるそうです。外からは分からないのに、手を抜かない。役者としてのこだわりが感じられますよね。

親しい人間を次々に看取らなければならないアンドリュー。そして本当に愛する人と出会い、その人と同じ人間になりたいと願い、それを人間に認められなかった時、彼が口に出した言葉、「お役に立てれば幸いです」・・・これは彼がロボットとして存在した時の口癖。その言葉を人間にないたいと願う彼が口にするのはかなり切ないですよね。

そして彼が最後に選んだのが、「人間として老い、死ぬこと」。
最後のアップグレードをしてその願いを叶えることができたわけですが、私は「人間として老い、死ぬこと」を選んだ時点で彼は人間だと思います。そして愛する人に看取られて、人間として死んだ彼はきっと幸せだったでしょう。


人間とは何か。人間とモノの違いは何か。そんなことを考えさせられる映画でした。最近「ジャック」を見たばかりだったので、対照的で面白かったです。



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